やまぎし整形外科 いたみのクリニック 豊橋市飯村北,新豊橋駅,二川駅,運動公園前駅 整形外科、リハビリテーション科、リウマチ科

ドクターズインタビュー

山岸 洋介

平成27年7月、現在勤務されている豊橋医療センターより程近い、豊橋市飯村北に「やまぎし整形外科 いたみのクリニック」を開院予定。この度開院にあたって、整形外科として病院での手術を中心とした診療から、開業してクリニックでの地域医療への思い、あえて「いたみのクリニック」とクリニック名に「いたみ」を入れるこだわりなど、山岸洋介先生へインタビューをしました。

経歴

2000年名古屋市立大学医学部 卒業
名古屋市立大学病院 研修
愛知厚生連知多厚生病院 整形外科
名古屋市立守山市民病院 整形外科
小牧市民病院 整形外科
2006 年より豊橋医療センター 整形外科 在職
2015 年7月「やまぎし整形外科 いたみのクリニック」開設予定
クリニック開設後は、豊橋医療センター非常勤医師として在籍予定

 

クリニック開設の経緯をお聞かせください

これまで整形外科医として、手術を中心とした治療を行ってきました。豊橋医療センターでの9年間で、約2000件の手術に携わることができました。
外傷、関節疾患、脊椎疾患、変性疾患など、オールラウンドに治療を行ってきました。
数年前より、毎日外来を行い、手術を含めた最適な治療法を患者さんに提案できれば、地域の皆さんに今よりもっと貢献できるのではないか、と考えていました。自分の経験と年齢のバランスを考え、今こそ、クリニックを開設するタイミングだと思いました。

 

これまで多数の手術を行ってきた経験をどのように活かしたいですか?

手術により、患者さんが劇的に回復する過程に立ち会うのは、何より快感であり喜びです。開院後も、できるだけ豊橋医療センターでの手術に参加したい、と思っています。これまでの経験で、この患者さんは手術をすれば良くなるなとか、投薬、ブロック、リハビリテーションなどの保存的治療により良くなるなという、判断ができるようになりました。今まで培った、この感覚を大事にして診療を行っていきたいです。

医師として大事にしていることは何ですか?

良くなることを諦めないことです。主治医が諦めたら、その時点で患者さんは良くならないと思っています。
難しい状態でも、粘り強く諦めずに治療していくことが大切だと思います。最後まで諦めずに治療を行った結果、家族の方にお礼の言葉をかけていただくと、医師として報われた気がします。

 

クリニック完成予想図を拝見しました。クリニックの建物らしくない印象ですが…

外壁に黒を入れることで、クリニックのイメージを払拭し、いわばカフェのような親しみやすい外観となるようにデザインしました。来院していただいた患者さんに、アットホームな感覚で、寛いでいただけるような空間・雰囲気をつくっていきたい、と考えています。

 

クリニック内にコーヒーサーバーが設置してありますが…

クリニックに来院していただいた大切な患者さんをお迎えし、おもてなしをしたい、という気持ちから設置しました。スタッフ一同が、おもてなしのこころを持って患者さんに接していければ、と思っています。

クリニックの特色は?

クリニック名にあえて、いたみのクリニック とつけました。
いたみには、「痛み」「ダルさ」「しびれ」など様々な症状が含まれます。
整形外科に来院する患者さんの中には、はっきりとした原因が分からない、いたみの症状に悩んでおられることも多いのです。患者さんにしか感じることのできない“いたみ”を和らげるように、整形外科医の視点から、真剣に考えていくつもりです。そのために、リハビリテーション、神経ブロック、薬物治療などを組み合わせて、患者さんひとりひとりに合った治療を提案していきます。患者さんにとって最良と判断すれば、速やかに、信頼できる医師に手術してもらえるよう勧めるつもりです。

 

豊橋医療センターでは“いたみ”の外来をしていますね

はい、毎週金曜日に行っています。麻酔科の医師が行うペインクリニックとは少しイメージが違います。あくまで、整形外科の視点から“いたみ”を考えています。患者さんのいたみを取り除くためには、これまで患者さんが経験してきた苦しみをまず理解することが大事です。時間の許す限り、患者さんの訴えを受容し共感することで、いたみの改善につながることも数多く経験してきました。

ブロック治療とはどのようなものですか?

痛みやしびれの原因となっている、神経や関節に薬剤を注入することによって、症状を緩和させることです。レントゲンやエコーを使用して、必要な部位に、ピンポイントで打つのです。ブロックが万能な治療だとは思いません、あくまで一時的はことも多いです。しかしながら、一度は試してみる価値がある治療法だと思います。手術前の診断という意味もあると思っています。最近は、エコーを用いて頸部の神経をブロックし、肩こりや五十肩の治療を行い、効果が高いと感じてきました。これからも、研究していきたいと思っています。

リハビリテーションについての考えを聞かせて下さい

理学療法士が行うリハビリと、ハンドによるマッサージや器具を使用したリラグゼーション目的のリハビリを、患者さんひとりひとりに合うように組み合わせて、提供できたらと思います。 リハビリスタッフが、患者さんと人間的な繋がりを深めて、来院するのが楽しみとなる場所となれば良いと思います。勿論、ウォーターベッド、低周波・中周波治療器、超音波治療器、牽引治療器など充実した設備を用意しています。

 

クリニックの目標は?

整形外科が専門ですが、患者さんの小さな変化に気がつけるホームドクターになりたいです。

全ての患者さんに、本当に来てよかったと思っていただけるクリニックにしたいです。